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INTRODUCTION

 「史上最も恐ろしい映画」「本能的な恐怖を思い出す」 とネット上で賛否両論を呼んだ本作は、多くのメディアが2023年のベストホラームービーに挙げるなど、バイラル・センセーションを巻き起こし瞬く間に大ヒット。人々の悪夢を再現した短編映像をYouTubeチャンネルに投稿し、新鋭の映像作家としてキャリアを重ねるカイル・エドワード・ボールのこの衝撃的な長編監督デビュー作は、制作費わずか15,000ドルにもかかわらず、692館という異例の規模で北米公開。その勢いはとどまらず、最終興行収入約200万ドルと驚異の数字を叩き出した。

 まるで現実と悪夢の境界を彷徨うような実験的な映像と解釈を委ねるミニマリスティックな演出が、魅惑的で悍ましい映像体験へと誘う本作。暗闇に照らされた異様な光景を目の前に、身体は恐怖に縛られ、自ずと掻き立つ想像力によって観る者をさらなる阿鼻叫喚の渦に突き落とす―。超低予算ホラー映画の金字塔『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』『パラノーマル・アクティビティ』を超える、未だかつて誰も体験したことのない最恐イマジネーション・ホラーが新たに誕生した。

STORY

真夜中に目が覚めた二人の子供、ケヴィンとケイリーは、家族の姿と家の窓やドアがすべて消えていることに気づく。取り残された二人は、歪んだ時間と空間に混乱しながら、暗闇に潜む蠢く影と悪夢のような恐ろしい光景に飲み込まれていく―。

STAFF

監督・脚本:
カイル・エドワード・ボール

 カナダ、アルバータ州エドモントン出身。ミニマリズムと昔のハリウッドにインスパイアされたトリック写真を用いて、実在の人物の夢や悪夢を再現する「NIGHTMARES」(悪夢)という Web シリーズを 2017 年に開始。
 YouTube の「NIGHTMARES」シリーズを通じて、カイルは世界中のホラーファンから密かにカルト的支持を集めている。カイルにとって初となる長編ホラー映画『SKINAMARINK/スキナマリンク』は、彼が 2020 年に完成させ、映画祭(オレゴン州ポートランドで開催された Videoscream International Film Festival)で入選した初の短編映画『Heck(原題)』を基にしたものである。次回作では A24 とタッグを組んだホラー映画『The Land of Nod(原題)』で監督・脚本を手掛けることが決定している。

COMMENTS

気づけばこちらも暗闇に閉じ込められ、終わりのない、そして何も見えない恐怖を骨の髄まで味わされる。
これは、映画の形をした煉獄だ。
人間食べ食べカエル/人喰いツイッタラー
これは地獄だ。
氏家譲寿(ナマニク)/文筆業/映画評論家
映っているのか、いないのか。
子供の時、夜中に起きて廊下を歩いたあの感覚。
最高の恐怖をもたらすものは、想像力だ。
挑め、日本のホラーファン!!
ホラー映画取締役